ハロウィンだからね、パーティ開いてわいわいしてるんだけど皆仮装してて誰が誰だかわからない状態で。
半ば仮面舞踏会状態なんだけど、だからその中にミツヤやライオンパパやルーザー様もいるんだけど、やっぱり誰もわからなくてね、でもハロウィンが終わる間近にふと一瞬、ああ来てたんだなってそれぞれが気付くんです。

話をする訳でも顔を合わせる訳でもないんだけど。
去りゆく背中やすれ違った気配に、ひょっとしたら。って。
仮面の下、被り物の下の素顔はわからないけれど、きっとそうだって思って、ふと笑みが零れるような。


良いものも悪いものも集まるハロウィンだからこそ、ミツヤもライオンパパもルーザーも愛するものの様子を間近に見に来ることができたのだし、皆が仮装し生者も死者もわからぬハロウィンだからこそそうと気づかれないと安心してそっと傍に寄り添うことができるのです。
愛してるからバレちゃうんですけどね。